デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

ラフだからいい?

 

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 コンビニでよく見かける週刊誌のような体裁の分厚いマンガ本。決して安いわけではないんですが、よく売れているそうです。中身のボリュームや、一冊で話が完結する点ももちろん魅力ですが、売れている理由の1つは“ラフなつくり”。きれいな単行本は、車の座席にポンと投げたり、暇つぶしで読み終わったら捨てたりできない。週刊誌のような感覚で読める“ラフなつくり”だから、気軽に読めて勝手がいいそうです。

 

私たちはデザインを考える際、当たり前のようにより良い体裁を求めます。仮にどちらを作る場合でも同じ費用がかかるのなら、きれいな方を選ぶ。でも、それは時に正しい選択ではない場合もあります。夏のお祭りでたくさん出ていた露店でも、焼きそばが発泡スチロールの皿で出てくるからいいし、りんご飴も割り箸に刺さっているからいい。きれいな紙皿や割り箸で無いことが、大人が普段できない外での食べ歩きには丁度いいんです。体裁を良くするのは大事なことですが、そこに縛られすぎるとある環境で求められている体裁から離れてしまうこともあります。

 

 

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