数を増やして解決する？

　よくある金物のまるい灰皿。タバコを置く凹みが３つ入っています。でも、これは３人用ではなく、使いやすいように考えられた設計。凹みが１つだけの灰皿をパッと置いたときに、凹みが向こう側を向いていたら180度回転させなければいけませんが、均等に３つ入っていれば、どう置いても手元にくるというデザインです。

数を増やすことで解決する。バッチリの機能を持っているはずの１つのデザインが上手く機能しないとき、そのデザインに至らない点があると考えることがあります。そして、試行錯誤を重ねた結果、そのデザインが以前よりも複雑になってしまったり、コストが上がって利用しにくくなってしまったり…。しかし、そういった問題は、数を増やすことで解決するこもしばしば。例えば、駅の切符の販売機はその数が利用のしやすさに影響していますし、２～３個の商品をお店に陳列しても売れなかった商品が10個置いたら売れることもあります。入り口を増やす。回数を増やす。機会を増やす。今抱えている問題は、もしかしたら数を変えることで解決できることかもしれません。