デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

当たっていたのは芯じゃない?

 

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 若い頃、自分の考えたデザインを立て続けに褒めてもらえた時期がありました。ただ、喜んでいたのも束の間で、ある人からの一言であらためて自分のやり方を見直すことに…。「いつも芯をハズしてくるよね?」その時は、自らハズしている感覚がなかっただけに、課題の芯を捉えていなかったことがショックでした。

 

真っ向から勝負するのを無自覚に避けていたのか、奇抜なアイデアで出し抜きたいというよこしまな考えがあったのかは分かりません。でも、結果的に芯を捉えたデザインを考えていなかったのは事実。それ以降、コンセプトに基づいて何かをデザインしたり、課題を解決する方法を考えたりするときには、本当にそれを理解しているかを重視するようになりました。理解が乏しいから芯を捉えられないと考えたからです。言葉になっていない想いをすくい取ったり、具体的な課題の裏に潜んでいる別の問題を探したり、「本当に理解しているか?」と自問自答を繰り返すようになりました。そして、あくまで感覚的な話ですが、それからはズレが無くなっていったように思います。当たっているけど、芯は捉えていない。あえてハズしているわけではないのなら、注意が必要です。

 

 

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