ごくごく身近な作品展?
学生の頃は、手当たり次第にデザイナーの作品展に足を運んでいました。憧れのデザイナーの先進的な作品を前に刺激を受けては、将来の夢が広がっていったんですが、ある先生から「“今”のデザインをあなたは知らないよね?」と指摘されました。
作品展は、過去のデザインやこれからの未来に必要になるデザイン提案など。素晴らしいデザインはたくさん目にしているかもしれないけれど、“今”を知らない…。そこで進められたのは、コンビニ。デザイナーを志している人なら誰しも知っているデザイナーの仕事が、コンビニにはたくさん溢れてます。ジュースやガムのパッケージ、雑誌やポスター、キャンペーンや季節のイベント。どれも“今”求められていることが反映されています。その人の料理の腕前が一番分かるのは、たまに作ったビーフストロガノフではなく普段の料理だったりするように、“今”を知るためだけでなく、デザイナーの普段の仕事を見て学べるのも魅力です。作品展に足を運ぶことも必要ですが、もし“今”を知りたい、深く知りたいなら、身近な仕事をじっくりと観察してみるのがオススメです。