デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

「曖昧」を具体的に?

 

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 アイデアスケッチを描くときには、できるだけ大きく描くよう教えられました。小さいとディテールまでよく分からないからです。また別の人からは、メモ帳のような小さな紙にゴチョゴチョっとスケッチを描くのもアイデア展開には向いてるよ!と教えてもらいました。ディテールが曖昧で分からないので、そこからアイデアが広がるからです。

 

どちらが正解というのはないんですが、アイデア出しの段階に限って言えば、曖昧なネタ出しの方が確かに向いていると思うことがあります。アイデア出しの会議で、出てくるものがあまりに具体的だと、それが良いかわるいかの判断にしかならないことが多いのですが、そのアイデアが曖昧だと「こうしたら、グッと良くなるかも♪」「それって他の手段に変えたらどう?」など展開ができる。もちろん、具体的なアイデアからも展開はできますが、それができるには経験や柔軟性が必要です。具体的に示されるとそのものに思考が向いてしまう一方で、「曖昧」はそこで示されたものが言いたいことや表現しきれていないことに思考が向かう。はじめから具体的にすることは時に思考の幅を狭めてしまう傾向があります。

 

 

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