デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

やりながらカタチにする?

 

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 最寄駅の商店街に工具や副資材を扱う昔ながらのお店があります。店内に所狭しと並べられた商品。それらは、はじめからそうやって陳列しようとしてできたものではありません。並べながら試行錯誤してできたカタチ。たくさんのお客さんを見てきて考えられたカタチです。

 

私は以前、何をするときもある程度内容を詰め、最終形を頭の中に描いてから行動に移すタイプでした。でも、いろんな経験をきっかけにそれが変わっていきました。その1つはお店です。ある時、新しいお店をつくる際に、それまでの経験や現場の声、会社の意向などを踏まえて商品の展示方法を考えました。しかし、オープンして数日後には展示は一部入れ替わっていて、また数日後には原形がないぐらい変わっていました。それは、当初の考えが至らなかったというわけではなく、その場に適したカタチに変化していったということ。やりながらベストなカタチを模索していくことも、時には必要だと学びました。そもそも企画段階で100%の仕上がりということはあり得ない。事前に考え抜くことは当然必要ですが、そこで必要とされるカタチはそこに置いてみないと見えてこないこともよくあります。

 

 

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