デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

手書きの温かさはデータになっても残る?

 

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 先日ある会社に行ったら、ロゴ案を机にバッと並べて検討していました。たまたま居合わせた私も声を掛けられ、どれがよいか意見を求められたので、「私はコレがよいと思います!」と伝えたんですが、それは数ある提案の中で唯一の手書きデザインでした。他はパソコンで作ったロゴ。手書きの温かさは、それがデータになったとしても残っているものですね。

 

誰かとデザインの話になると、私はよくそのデザインに込められた想いや熱量の話をしてしまいます。モノを介しても伝わると考えているからです。たとえそれが手作りではなく工場で機械が作る量産品であっても、アナログをデジタルに置き換えたモノであっても伝わる。私はそう思って、日々デザインに向き合っています。以前、私が冷めた感情でデザインしたモノを後日見てくれた人から「冷たい感じがする」と言われてしまったのは、今でも鮮明に覚えています。今回のロゴ検討の場でも、それを感じることができて、なんだか嬉しい気持ちになりました。よくよく聞いてみると、私が選んだロゴは、デザイナーのお母さんが手書きしたデザイン。自分の子供からお願いされて書いたロゴなら温かいわけです。

 

 

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