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「適当」は、集大成?

 

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「適当にその場で思いついたことをやっただけなんだよね♪」素晴らしい対応をする人に限って、そんなふうに言います。ただ、当然ながらテキトーにやってるわけではありません。「適当」を辞書で引くと、ちょどよく合うこと・ふさわしいこと。その場でふさわしいことを頭の中で取捨選択して出しているわけです。

 

いつもコメントが的確なタレントさんも、「適当に話してます」と言いますが、そんなわけはなく、自身がこれまで蓄えてきた言葉のボキャブラリーや経験から、何が適切かを考えて答えを導き出しています。無自覚か謙遜か、または褒められて照れ隠しかで「適当」と言っているだけ。人によっては、事前に受け答えをシミュレーションして、すぐに引き出せるように準備していたりもします。それでも「適当にやった」と言う。たぶん「センス」なんかも同様の使い方をしているのではないでしょうか。「適当」という言葉を鵜呑みにして、その人が本当に「テキトー」にやっていると捉えてしまったら、いつまで経っても「適当」な答えが出せません。私は「適当」はそれまでに培った経験の集大成だと考えています。

 

 

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