デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

規格外を捨てない?

 

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 私は10年以上前、上司に気に入られるものしか作らないようになってしまったことがありました。優秀な上司だったので、その人がヨシとすることは納得できることばかり。しかし優秀であったために、その上司の規格に収める癖がついてしまいました。そして、規格に収まらないものは自然とはじいてしまうように…。

 

例えば、自分が野菜を作っているとしたら、農協の規格から外れた野菜は販売することができないので、できるだけ規格に合うように作るようになります。でも、農協を通さずに直販している農家さんは、自分たちの規格に合えば販売する。野菜の場合は仕組みもあってどちらも1つの規格の中でやっていますが、ことデザインに関しては、1つの規格の中だけで留まらない方が良いと考えています。例えば、私はAという会社の仕事をしているのでAの規格に収まるデザインをしています。でも、別のB・C・D社の規格でもデザインしていますし、自主制作では私の規格で、コンペなどでは主催企業の規格でデザインしています。そんなふうに多種多様な規格に合わせてデザインをするようになったことで、今では変に収める癖は完全に無くなりました。目の前の規格に合わない“規格外”も、別の環境では規格に合う。もし自分のデザインが萎縮しているなと感じたら、1つの規格に縛られないようにしてみてはいかがでしょう?

 

 

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