デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

言わないから伝わる情報?

 

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 映像や画像、特に映像は観ているだけでとてつもない情報量が入ってきます。そこに文字情報を加えた方が分かりやすいと考えがちで、確かにその側面はあるのですが、一方で受け手に与える情報を制限してしまうことも多々あります。

 

テレビ番組のテロップなどが例として分かりやすいのですが、美味しそうな料理の画像があって、そこに「美しい盛り付け」と出てきたら、私たちは美しい盛り付けとして捉えるか、あるいは「いやそんなに美しいかな?」と反論したりする。いずれにしても、盛り付けに注目してしまうわけです。画像だけだったら、もっと他のことに目を向けるかもしれないし、ちがったポイントを魅力的に感じるかもしれません。文字で補足したら伝わらなくなってしまうこともあります。映画も同じで、邦画は映像に没頭できますが、洋画は字幕の文字の影響が強いので役者さんの演技から感じる要素が薄れてしまう印象です。「映像や画像に文字を加えるのは、その映像や画像からは分からない情報にしなさい。」私はそうやって教えてもらってきたので、魅力の詰まった映像や画像を窮屈にしてしまう文字情報は極力入れないようにしています。

 

 

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