デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

最適解を拒否しちゃう?

 

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 家の中を除菌する方法をAIに尋ねたときに、「霧状の薬で部屋を充満させてください!」と回答がかえってきたとしたら、効率が最もよく安全性も保証されていて安価な方法だと理解はできても、私たちはその方法を選ぶことをたぶん躊躇します。もしくは、選ぶとしても心配になって自分で調べてみたりする。あくまで仮説ですが…。

 

分かりやすい例は、車のナビ。ナビが示す最適なルートを無視するのはよくあることです。自分が良いと思うルートで進みたい。私たちは、最適解を求めている一方で、拒絶したり無視したりするわけです。これからどんどんAIが発達して、どんなことでも最適な答えを出してくれるようになったとき、私たちはそれを受け入れられるのかとふと考えてしまいました。もちろん、そういった利用者の嗜好も踏まえた答えをさらに出してくれるのだと思いますが、同時に自分で考えた方法を選びたいという思考も残り続けると思います。AIが発達したら、人々はどんどん考えなくなってしまうという不安の声もありますが、何だかったいって、その答えで本当に良いか考えてしまうような気がしています。最適解に満足してしまったら分かりませんが…。

 

 

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