分からなくても嬉しい?

日本のある島に突如アート作品が点々と現れた際、島の住人たちはどう思っているのか気になっていたとき、たまたまその話のインタビューをテレビで観ました。「私にはよく分からないけど嬉しいよ!」。とても印象的な話でした。
それまで、共に何かをやったりするときは、相手に意図や目的を理解してもらうことが重要だと思っていました。そうしないと、本当の意味で良い結果につながらないと思っていたからです。前述のインタビューを観たのは随分前ですが、それ以降、私は理解してもらえる努力はしても、理解されなくても大丈夫という考えに変わりました。きれい事っぽいかもしれませんが、想いが伝わればいい。アートを設置する目的よりも、島のために動いてくれていること。「私にはよく分からないけど嬉しい」には、想いが伝わったことが表れていました。