デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

見ているのは勝ち抜いたモノばかり?

 

f:id:kazuhotel:20180509202025j:plain

 

「駄作もたくさん見なさい!」。学生時代に教えてもらったことの1つです。世の中でよく目にするモノは、いわば熾烈な競争を勝ち抜いた良いモノばかり。そんなモノばかり見ていたら、どうしてそれが良いのか分からないからです。

 

そう聞いた当時、私は友人と単館映画(ミニシアター)をよく観に行ってました。駄作なんてことは決してないんですが、大きな映画館に並んでいる作品との明らかな違いを知り、とても勉強になったのを覚えています。世に出られなかったモノは見ることができませんが、あまり注目されていないモノなら見ることができます。多くの人たちに受け入れられているモノが、どうして受け入れられているのか?それを学ぶ方法は、受け入れられていないモノを見ること。「良いモノを見れば、良い理由なんて分かる」と思う人もいるかもしれませんが、本当は良くないところも良く見えてしまったりします。「駄作もたくさん見なさい!」という教えの本質は、それぞれに良い部分とダメな部分があるということだったと今では思っています。

 

 

f:id:kazuhotel:20160612063723j:plainf:id:kazuhotel:20160612063723j:plain