デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

“甘え”を含んだ確認?

 

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 ある工房の話。制作の過程で、弟子が師匠に「コレでよろしいですか?」と確認すると、そのモノを見ることなく「それでいい」とあしらわれるそうです。そして、完成したモノを持っていくと「こんなんじゃダメだ」と怒られる。

 

一見理不尽なようですが、私はこの師匠の対応でよいと思っています。なぜなら、途中での確認には、ちょっとした甘えが含まれているからです。「このぐらいで勘弁してもらえませんか?」という妥協や甘えをその師匠は見抜いていたのでしょう。本当に出来がよいと自分で思えているなら、途中でOKをもらう必要はありません。もちろん確認すること自体は大事なことです。でもそれが、合格点をもらうための確認だったら、途中で聞く必要はなし。「途中でOKって言ったのに…」なんて文句を言うのはおかしなことです。

 

 

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