70kgの用紙?
紙の厚さは、70kgといった重さの単位で表すことがほとんどです。印刷関係の仕事をしている人にとっては当たり前の話ですが、関わりのない人にとってはピンとこない話。「70・90・110kg、どれにしましょう?」と言われても、選ぶことができません。
自分たちのことをよく知らない人と話すときに専門用語を使うな!と言われますが、それは専門用語を使うことがわるいからではなく、相手に分かりやすく伝える配慮が足りていないからです。同じようなサービスの会社でも、よく観察するとその配慮に微妙な違いがあって、親切な会社は、「ライトに当てると裏側が透けて見えるぐらい」「一般的なコピー用紙ぐらいの厚さ」「官製はがきよりも少し薄い」など、一般の人でも紙の厚さをイメージできる表現を使っていたりします。それが仮に曖昧な表現であっても、その配慮が人の心を動かす。もし、今伝えている内容で十分伝わる表現であったとしても、それを十二分にして嫌な人はたぶんいません。