
コーヒーカップ。それだけでも機能するものですが、コーヒーカップはソーサーがセットになっています。元々のソーサーの意味は諸説ありますが、現代では、スプーンを置いたり目で見て楽しむ目的で残っているようです。味の感じ方に大きく影響するといった研究結果もあるとか無いとか…。
機能美と言われるものは、単に機能を集約したカタチと思われがちですが、私の解釈は、機能以上の効果をもたらすカタチです。「機能を最大限に発揮する」ではなく、「機能を超える」。例えばコップなら、機能だけを考えれば絵柄は必要ありません。でも、そのコップを使いたいと思う衝動やそのコップで飲む楽しみは、絵柄が役割を担っています。削ぎ落とすことが機能美ではない。シンプルなデザインが流行ったときに、先生から言われた今でも覚えている教えの1つです。