デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

見てほしいのに見てほしくない?

 

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 口では見てほしいと言っているのに、いざその見てほしいモノに目を向けてみると、とても見づらい状態になっていることがあります。言っていることとやっていることの矛盾。それを見るのがプロだからとか専門家だからではありません。人は、その矛盾を敏感に受け取ると思っています。

 

洋服屋さん。「ごゆっくりご覧くださ~い♪」に対して、ゆっくり見る環境でなかったら、本当はゆっくり見てほしくないのかな?と思います。商品がキッチリ折りたたまれて1mmも乱れていないような陳列だったら手に取るのを躊躇しますし、ハンガーにかかった服がギチギチに詰まっていてなかなか手に取れなかったら諦めます。一方で、このお店は本当にゆっくり見てほしいんだな♪と感じる場合もあって、例えばスツールが置いてあったり、試着をしやすいお店の作りだったり、整っているけどラフな陳列だったり…。本当にゆっくりできるかは別として、言っていることとその表現が一致していれば違和感を与えません。自分が何かを表現した際、そこに違和感があるとしたら、それは自分の言っていることとマッチしていないからかもしれません。

 

 

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