デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

解体するまで?

 

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 空間づくりの仕事では、舞台の美術さんのようなこともやっています。久しぶりにその仕事をやったんですが、そこで最近意識することが少なくなったデザインをする際の心構えみたいなものを再意識しました。

 

セットを持ち込んで現場で空間をつくるときは、現地で組み立てができるような設計が必要ですが、それよりも、簡単に撤去できるように考える必要があります。持ち込み用に使用する車がハイエースなら、バラバラにした状態でそこに積み込めるようにしなければいけないし、パーツを作る際も、大きな板や角材から効率よく材料が使えるよう考慮します。私は以前、家具屋さんで働いていたんですが、そこで工場に足を運んだり、物流に関わったり、家具を引き取る作業を手伝ったりしたことがありました。そこで、材料の取り方や運搬、設置や撤去など多くのことを経験して、デザインを考えるときに念頭に入れなければいけないことなのだと覚えました。「完成形だけを考えるのはデザインではない」もし、自分がそれらを考慮していなかったら、他の誰かが考えてくれているはずです。

 

 

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