デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

柔軟に対応できる準備?

 

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 空間づくりの仕事をはじめたばかりの頃、まず直面したのは、図面と実際は同じではないこと。数センチの誤差は当たり前ですし、時には全く異なっていることもあります。でも、現場で対応する人はもちろん、空間をつくる人たちは、どんな状況でも柔軟に対応できる準備をしています。

 

だいぶ前にお店をデザインする機会があり、現場に何度も足を運んでいたんですが、目的は進捗状況の確認ではなく、図面と現場の差異の対応。「ここ入らないけど、どうします?」「図面では○○だけど、こうとった方がキレイに処理できますよ!」など、職人さんと何度も調整を重ねたのを覚えています。それが私の中でとても良い経験になっていて、以来、空間づくりのようなケースでは、多少の違いがあっても現場で困らないような準備や設計をするように。“ピッタリにしすぎない”ようになりました。事前に細かく考えるのは当然ですが、少し多めに材料を準備したり、寸法が違っても収めることのできるような設計にしたり、柔軟性を持たせることも大事なこと。スムーズに事が運ばなかったり、どこかで進行が止まってしまうとしたら、それは柔軟性が足りないからかもしれません。

 

 

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