同じ条件なら納得?

チャーハンを作るのが得意な人が、「中華料理屋さんのチャーハンの方が美味しい」と言われたら、こんなふうに言う人もいます。「プロの厨房と家庭では環境が違うからね。火力も…」でも、もしプロの料理人とお互い初めてのキッチンスタジオで同じ材料と同じ調理器具で作るとなったら、何も言い訳はできません。
私はもともと実力もないのにプライドが高い厄介な性格でした。誰かと比較されて優劣をつけられても、「環境が違うから」「資金が違うから」と言い訳ばかり。ただ、そんな言い訳が全くできない場に立たされたとき、チンケなプライドは一瞬で無くなりました。それは、あのブロックのレゴ社の入社試験のとき。何次面接か忘れましたが、その時には基本のパーツが入った「赤いバケツ」と呼ばれるブロックが一人一人に手渡されました。そして「どうぞ、好きなものを作ってください!」...ただそれだけ。結果は、知らされなくても一目瞭然。緊迫した環境の中、1つの指示だけで、あんなものが作れるんだなぁと自分の無力さを痛感したのをよく覚えています。他人と比較することがとりわけ大事なことではありませんが、同じ条件下で他人と競ってみると、いろんな学びが得られるのでオススメです。