デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

長所の短所?

 

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 デザイナーの山中俊治さんのツイッターで、「目に付く短所は、そのモノの長所と密接に関係している。…」という興味深い内容がありました。目に付く短所を削ることは、同時にそこにあった長所も削ってしまうという話です。

 

以前、学生の作品とプロの作品の違いについて、ある人がこのように解説してくれました。「プロの作品には、目立つ短所がなく、平均点が高い。一方で、学生の作品はたしかに粗が多い。でも、特出した魅力を持っているケースも多い。」山中さんの話とこの時の話が私は似ているなと思いました。学生は、知識や経験が少ない分、その作品にある短所を見ない(または見えていてもそのままにする)。だから、そこにある長所を最大限に立てることができる。プロは、その短所が見つかれば、多かれ少なかれそれを改善する。だから、尖った長所を丸めてしまう。もちろん、短所を無くしながら長所を磨けることもありますが、時にそれが難しい課題やテーマも…。両立は難しいことですが、何かの短所を見つけたときにすぐに改善することが、必ずしもそれを磨くことになっていないケースもあります。

 

 

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