デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

感じ取れる伝え方?

 

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 よく行く居酒屋さんで焼酎の富乃宝山をボトルで入れました。そのラベルを眺めていたら、アルコール度数25%の隣に「気合度数120%」の文字。裏面に小さく書かれたさりげないユーモアに気持ちがほっこりしてしまいました。

 

「頑張ってつくっている」は、どこの酒蔵も同じなので言うまでもないこと。ただ、富乃宝山のように前面で主張せず、ユーモアを交えてさりげなく伝えるのはアリだと思っています。当たり前のことは感じ取れるぐらいの表現で伝える。私もデザインの仕事では、当たり前のことを言うのをあまり良しとしてきませんでした。「うちの商品は高品質」「丁寧に作っています」そんなことはどこも同じで、強く言うほど逆にうさんくさい印象を与えるからです。でも、どうしても伝えたいことなら、それが感じ取れる表現を使う。「高品質!」ではなく、製造工程を隠さず見せる。「一生懸命」ではなく、作り手の真剣な表情の写真を載せる。それを見れば、感じ取ることができます。「わたしカワイイでしょ?」「オレ、カッコいいだろ!」と言う人がいないのと同じように考えてみるとよいかもしれません。

 

 

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