デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

異素材の組み合わせ?

 

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 これまで組み合わせたことのない素材を組み合わせる。世の中にはそんなおもしろい商品がたくさんあって、目新しい印象を受けますし、素材の可能性の広がりを感じます。でも、そういった“斬新な組み合わせ”という面だけに魅了されてしまうのも考えもの。それは、商品として成立している多くが、異素材を安易に組み合わせているわけではないからです。

 

私たちがパッと思いつくような素材の組み合わせは、少し角度を変えて考えると、今まで無かった組み合わせではなく、合わないから合わせてこなかった組み合わせかもしれません。例えば、異なる樹種の木材を組み合わせた無垢の家具。木によって伸縮率が異なるので、当然ながら使っているうちに割れたり歪んだりしてきます。技術でカバーできる範囲なら問題ありませんが、異なる素材を合わせるのは基本的には難しいこと。「質感のコントラストが○○♪」と、ついつい見た目の新鮮さや美しさに注目して異素材を組み合わせたくなってしまいますが、安易に組み合わせるのは要注意。身の回りの壊れるのが早い商品をじっくり見てみると、無理に合わない素材同士をくっつけていることが度々あります。

 

 

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