デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

写真は加工してはいけない?

 

f:id:kazuhotel:20190424221021j:plain

 

 新しい五千円札に起用された津田梅子さんの肖像画が左右反転されているというニュース。疑いの段階ではあるものの、デザイン関係者は敏感に反応しているようで、私の好きなデザイナーも、写真を加工することについて警鐘を鳴らしていました。

 

写真は加工してはいけない。学生時代から幾度となく叩き込まれたことです。1つは、存在しているものを存在していないものに変えてしまうから。人物であれば、左右を反転した写真は本人ではありません。鏡で見た自分は、他人から見えている姿ではないのと同じ。もう1つは、撮影したカメラマンの作品に手を加えることになるからで、他人の作品を勝手に改変するなどもってのほかということです。しつこいようですが、写真は加工してはいけない。とはいえ、恥ずかしい話ですが私は仕事の上で加工をすることが多々あります。細部を補正したり、きれいに見えるように色を立たせたり…。ただ、1つだけ絶対にやらないと決めているのは反転。人物に限らず、モノでも景色でも、反転はしない。それは全く別モノだから。それを徹底していることもあって、今回のニュースはつい注目してしまいました。

 

 

f:id:kazuhotel:20160612063723j:plainf:id:kazuhotel:20160612063723j:plain