デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

言葉が見る目を変えてしまう?

 

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 セリフやナレーション、テロップなどの言葉のない動画。そして、その動画で紹介されている商品の実物。その2つがあるだけで、商品の特徴が伝わり、好奇心を掻き立てることができる。最近、そんな機会に触れました。詳しい説明を言葉で伝えなくても、しっかりと伝わる表現はできます。

 

私は文章が苦手だったので、言葉で伝えることを少しずつですが学んでいます。だから、決して言葉で伝えることが不必要だなんて思っていません。ただ、その“言葉”が、見る目を濁らせてしまうことも時にはあります。学生時代、課題でつくった作品をみんなの前でプレゼンする授業がありました。同じ研究室には、とてもプレゼンの上手な人がいたのですが、その人の作品にみんなが興味を持つものの、先生の評価は厳しかったのをよく覚えています。その人に話を聞くと、のちに先生からこう言われたそう。「あなたはプレゼンが上手いから周囲が好印象を抱いてくれるけど、それは作品に対する素直な評価ではないよ」…。どこが良いのか分からない絵画について、それが有名な画家が描いたものだと言われた途端、見る目が変わってしまうようなもの。たまには言葉を使わずに伝えることも試してみた方がよいかもしれません。

 

 

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