デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

自分のために用意されたもの?

 

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 横断歩道のある交差点。そこには歩道橋もあります。ただそこは、信号の待ち時間も短く横断歩道を渡った方が早いので、歩道橋を使う必要があまりないにも関わらず、意外と利用者は多いんです。屋根が付いていて、雨の日に傘を差さなくて便利というわけでもありません。

 

その理由は、角にある高層マンションに直結しているからです。歩道橋を利用しているのは、そのマンションの住人。横断歩道を渡って階段を上るのと、歩道橋を上って歩くのは、エントランスまでまったく同じ距離なのに、利用しているということです。自分の経験の中に、その状況に近いことがないかと思い出してみると、近い状況が1つありました。それは、私のために用意してくれた料理。行きつけの居酒屋で、私がいつも頼む一品が先日売り切れていたからか「今日はありますよ!」と声を掛けてもらったんですが、その日はちがう気分で頼むつもりがなく…。でも、私のために用意してくれたので、結局注文しました。自分のために用意してくれたものは使う。本当に自分のためなら当然受け入れますが、それが自分のためかどうか分からなくても、受け手がそう思ったら利用するということ。何かを利用してほしいときは、相手に「コレ私のため♪」と思ってもらえる工夫もアリかもしれません。

 

 

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