デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

ボタンを押したか分かる必要性?

 

f:id:kazuhotel:20190605004026j:plain

 

 路線バス。次の停留所で降りる意思があることを運転手さんに伝えるために、停車ボタンを押します。ボタンを押すと、ブザー音が鳴りランプが点灯。運転手さんが「次停まります!」と応答してくれます。もちろんボタンを押した感覚もあります。

 

ボタンを押すのは、意思決定の行為。だからそこには“自分が確かに押した”ことが分かるリアクションが必要だと考えています。もしリアクションがなかったら当然不安になるし、押した感覚がないにも関わらずこちらが意思を伝えたということにもなりかねません。実際、液晶画面をタッチしたりスマホを操作している中で、自覚なく意思決定をしてトラブルに発展するようなケースもあります。ボタンの近くに指を近づけただけで反応してしまう場合もありますよね。そこで、仮に誤って押してしまっても何か反応があれば対処ができます。ボタンを押した感覚。触れなくも良いのはとても便利ですが、その触れる感覚を頼りにしている人もいます。交通系ICカードを利用していて料金不足でもないのに改札で「キンコーン♪」と詰まってしまうのは、そこにタッチした感覚がないからかもしれません。

 

 

f:id:kazuhotel:20160612063723j:plainf:id:kazuhotel:20160612063723j:plain