売れるように作るから売れる?
依頼されてデザインしたTシャツ数点が刷り上がり、先日のイベントで販売されました。過去にデザインさせてもらったスマホケースも含め、売り上げは及第点。売上全体の7~8割を担当させてもらったグッズが占めていたそうで、本当に嬉しい限りです。そして、売れたから言えることですが、それらのグッズが売れたのは売れるように作ったからでもあります。
特にTシャツは、依頼主と綿密に打ち合わせをして、売れるTシャツの特徴を調べ、100近いデザイン案をターゲット層に近い何人もの女性にアンケートを取り、修正を加えて開発した商品。私のデザインというよりも、関わった人が売れるように作ったから売れたわけです。私は商業デザイナーなので、常に結果を出さなければいけません。もし売れるように作っていないのに売れたら、それはまぐれ。まぐれは続きません。デザイナーが自分の感覚を優先して「売上という本来の目的は果たせなかったけど、良いブランディングになりましたね」なんて口が裂けても言えない…。新卒で入った会社である先輩から、入社早々に言われた言葉が今でも残っています。「好きなように作りたいなら、自分のお金で!」