デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

自ら出せない答えを待ってる?

 

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 与えられた課題に対して、どストレートな答えや一般的に誰もがたどり着きそうな答えを出した若者にその感想を求められ、「それではたぶん通らないと思うよ!」とダメ出ししてしまったことがあります。その人に求められていることがそれではないと思ったからです。

 

デザインに正解なんてないと食い下がってきたので、「その答えだったらあなたに頼まないから」と伝えました。誰かにデザインやアイデアを求める際、もちろん依頼主の想像の範疇で構わないという人もいますが、基本的には自らが考えられない、もしくは自らの考えにはないものが欲しいから依頼するわけです。決まったものを作るだけならデザインやアイデアを求めません。分かりやすい例だと、依頼者が同じ専門職の場合で、特に自分より能力の高い人から依頼された場合。当然、自分がその場で思いつくようなことなんて相手は簡単に思いつくし、マーケティングやロジックで導き出すような答えは簡単に出せます。求められるのは視点を変えること。自分が個人的に思うこと、気になったこと、経験したことなんかを切り口にして相手には出せない答えを探してみる必要があります。

 

 

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