
帰宅すると、妻が置いたであろうお鍋がコンロの上に。中身が何かのぞこうと思ってフタを開けるとき、私は自然と鍋つかみを使っていました。コンロの上にあるお鍋だから熱いかもしれないと無意識に思ったからです。もし目の前で「このお鍋は熱くないよ!」と言われたとしたら、そーっと触るか、もしくは触らない。
そのモノが置かれている状況を見て、私たちは「これは○○かもしれない」と仮説を立てます。そして、そのモノに触れるかどうかを判断するわけですが、触れない方が良いかも…とはじめに判断したモノにはなかなか触れません。それでも触れるケースは、信用できる近い人が触れていたり、何かを介せば触れても大丈夫だと確信できたとき。逆に自分が「○○かもしれない」と思ったことに対して「そうじゃないですよ!」と相手から言われると、かえって離れていくように思います。コンロの上にあったら熱いかもしれないと半信半疑になる。その状態で、熱くないですよ!と言われたら余計に不安になる。近づいて触れて欲しいがために、相手の不安を消そうとするケースは多々ありますが、逆効果になってしまう場合も同様にあります。