デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

そっちが許されるならこっちも?

 

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 いろんな会社が入っているオフィスビル。エントランスには、「1F〇〇株式会社」「2F(株)△△商事」と白いプレートにフォントを統一した黒文字の表札が並んでいます。ある時、1つの会社がオリジナルのフォントを使った表札を作りました。すると他の会社は、それなら私たちもと同じように独自のフォントを使った表札に作り替えました。

 

しばらく経って、またある会社が表札にロゴを入れたいと管理会社に申し出た結果、許可が下りて青色のロゴが採用。するとまた他の会社が、それが許されるなら…と赤い色のロゴが入った表札を作りました。結果、青いロゴの会社は、「目立つ赤を使われると自分たちが目立たない」と、赤いロゴの会社に元に戻すようクレームを入れたそうです。平等という言葉がありますが、この現場でも頻繁にその言葉が出てきました。自分たち以外が優遇されているのはズルい!だから私たちも同じようにする。そうやって上限をどんどん引き上げていくのが平等なのか?はたまたはじめの規則を遵守して、外れたものは一切認めないとするのが平等なのか?あまりにも平等という言葉が出てきたので、少し考えてしまいました。

 

 

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