
ある提案。こと細かに考えて、入念に準備をして、自分なりの最大限のプレゼンをしました。…で、結果はダメだったんですが、その時の私の頭の中は、「あれだけ考えてやったのに…」でした。失敗したって構わないから思い切りやってやろうと意気込んだはずなのに、最初に出てきたのが後悔に近い感情で、本当は失敗したくなかったんだと分かりました。
口では「失敗したってかまわない!」と言いながら、これだけ考えてやったのに…と失敗したことを悔やんでいた時点で、私はいつの間にか失敗しないようにやる癖がついていたということ。そして、失敗しないようにやっていることは、周囲がおもしろいと感じないし、魅力も薄いということです。例をあげると、実現できるか分からない提案をしない、過去の成功例に近い、その提案でどうなるか容易に想像できる、など。失敗しないようにしている提案には、「実際にやってみたらどうなるか楽しみ♪」「これ本当に作ることができたら革新的だな♪」といったワクワクドキドキが無いんです。ポイントを抑えすぎというか…。相手の想像の余白があるから、面白いと感じたりそこに賭けてみたくなるわけなので、やればただその通りに進むことには魅力は感じないのかもしれません。