少ししか作らないから高額?
世の中にある様々な商品。一度にたくさん作ったものは安く販売できるし、ほんの少ししか作らないものは安くは販売できない仕組みになっています。ユニクロのTシャツとセレクトショップのTシャツが、仮に同じ品質で同じデザインだったとしても、その販売価格は大きく異なります。
そういったことを大人になって何となく知ってしまうと、他のモノまで同じような目線で捉えてしまうことがあります。よくあるのは、「それなら100均でも売ってる」といった声。文房具屋さんで300円で売っているモノは、100均で買っても同じだと考えてしまうわけです。300円で売っているのはたくさん作っていないからで、たくさん作れば100円で販売できる商品だと。実際はそんなことはなく、たくさん作った上で300円で販売できる品質なのに、それを勘違いしてしまいます。自分の中で、その商品の妥当な金額のベースができてしまうと、それより高いものは少ししか作らないから高いだけだと考える。そのベースがどんどん下がっていった結果、本当に良い商品からどんどん手が遠のいてしまっているのではないかと思いました。微妙な知識は、かえって目を濁らせてしまうような気がします。