デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

不安は解消できない?

 

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 少し前に話題になった、北海道日本ハムファイターズの求人資料。北海道に移住して仕事に就いてもらうためのプレゼン資料になっていて、北海道にはこんな良いところがあります!とユーモアのある視点でまとめられていました。それを見て思ったのは、自分たちが普通に良いと思うところを伝えているということ。もちろん北海道というブランド力はありますが、素直に魅力的に感じてしまいました。

 

一般的な移住促進のサイトやプレゼン資料をみて思うのは、移住を検討する人が不安に思っていることを解消しようとしている点。「村社会のイメージがありますが、コミュニケーションが苦手な方でも…」「生活が不便だと思われるかもしれませんが、保育所や学校、病院や公共施設が充実していて…」「収入が低くなっても…」営業職の方が使うようないわゆるNO消しをしようとする印象があります。これは私の偏見ですが、それで不安は解消されないと思っています。むしろそこに意識が向いて余計に不安になってしまうことだってある。「移住したらこんなに楽しい生活が待っていますよ!」は、一見良い表現に感じますが、裏側に「田舎だと楽しい生活のイメージが湧かないかもしれませんが…」が入っている感じ。自分たち良いところをただ伝えるだけは難しいのは承知の上ですが、それでもその方が良いのではないかと思ったりします。

 

 

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