デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

気持ちが和らぐ“機能”?

 

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 見ているだけで癒される。そこにあると気持ちが落ち着く。そういったモノがもたらす感覚的な影響力も立派な機能だと私は思っています。家電製品など具体的な結果をもたらすいわゆる機能とは異なる機能。最近のデザイン傾向を見ていると、そんな情緒的な部分を大事にしているように感じます。

 

先週、ある人のデザインの提案を聞く機会がありました。そのデザインのコンセプトは「見てほっこりできる〇〇」。新しい機能や斬新なアイデアに寄せず、造形美のみでそれを表現していました。本当に見ていてほっこりして、素晴らしいデザインだなと感心して聞いていたんですが、同時にその情緒の部分を目指して徹底するという考え方もあるのだと再認識することができました。私はどちらかと言えば、分かりやく効果をもたらすアイデアを考えがちで、そういったベクトルの考え方が苦手です。表現力が乏しいのもありますが、それでは納得しない人がいると考えてしまうからでもあります。自身をあらためたいなと思いつつ、不便を感じることのほとんどない今、本当の意味での豊かさを模索している人が増えているんだなと感じました。

 

 

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