デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

裏側を知って楽しもうとする?

 

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 最近のバラエティー番組では、売れているお笑い芸人さんが、どうしてこの人は面白いのかを解説したり、どういったポイントがプロをうならせるのかを語ったりすることが多くなりました。今まで表に出さなかったことを出すようになっている…。

 

その背景には、知った上で楽しみたいという風潮があるからだという記事を読みました。わるく言うと、良さを教えてもらわないと楽しめないというわけです。その要望に対して前述のような企画を放送しているのですが、本来それを見せる必要はないと思っています。プロと同じ目線で見る必要はないし、その目線で見たらきっとそこからズレた目では見れないし、何より楽しめない。デザインのコンペでも、最近は選んだ理由を公表する傾向があります。コンペ自体の信頼を保つためだったり、落選した人たちに納得してもらうためだったりするようですが、評価のポイントは本人が直接聞くぐらいでよくて、公表は必要のないこと。公表すると、次回そのポイントに合わせた作品をつくって応募してくる人が増えるばかりで、豊かな発想を持った作品がどんどん減っていくように思います。ここを評価する!と言われたら、そこを高めようとしてしまうものです。

 

 

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