デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

技術力に目が向く?

 

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「この撮影は高度な技術が使われているなぁ~」「この印刷は、実はとても手間がかかっていて機械だけじゃできないんだよ」作品などを見て、そこに費やされた技術力や労力に目が向いてしまうことがあります。専門家や同業者に限らず、関わりの薄い人でも同じように感じることがあるのではないでしょうか。

 

技術力や労力を褒められるようではダメだと昔よく言われましたが、確かにその通りで作品の内容より気になってしまう点で、その作品は伝える力が弱いと言い換えられるからです。以前、作品をとても褒められて調子に乗ってしまったことがあったんですが、その様子を見ていた先輩に、「ダメ出しされてるんだよ」と叱られました。褒められていた言葉はどれも「これ作るの大変だってでしょう?」「よくここまでやったね~」などの手間の部分。努力賞といったところです。技術者や研究者の方たちは褒められてしかりの部分ですが、中身で勝負しなければいけない人たちは、注目されるところがそこではダメ。何かで褒められたとき、はじめの一言がどこかによって、自分の作品が伝わるものになっていたかがすぐに分かります。

 

 

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