デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

前提をあらためてみる?

 

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 広告をデザインする際、これまでは見てもらえないことを前提としていることが多かったのですが、最近は少し変わりました。見てくれる人を対象にすることが多くなったんです。情報過多の時代、半ば無理やり関心のない人に見てもらうよりも、関心を持ってくれている人にしっかりと伝えることを重視する。前提が少しずつ変わってきています。

 

先日、駅のホームのポスターをじっくりと見て、メモをとっている人を見かけました。そのポスターは特別目立つ表現でもなかったし、強いキャッチコピーも使ってない。でも、イベントの情報が少し大きめの文字で丁寧に記載されていました。注意書きもきちんと読めるぐらい。そのポスターの隣には、奇抜なポスターが…。私はその光景を見て、伝えるとはどういうことなのかをあらためて考えさせられました。関心の低い、もしくな全く関心のない人に見てもらうことを狙った広告が効果を発揮していないわけではないし、そこを狙っていかなければならないことがほとんど。でも、内容によっては関心を持ってくれる人に伝わればよいものもあります。前提を見つめなおすだけで、表現はガラリと変わります。

 

 

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