デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

抽象的なお願いの仕方?

 

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 ラーメン屋さんは、ごく一部のお客さんを除けば、ほとんどの人はラーメンを食べてすぐにお店を出ます。「食べ終わったらすぐに帰ってください」なんて書いてありませんが、経験とその場の空気で分かるので必要ないわけです。日本人だからこその行動だと思います。

 

先日立ち寄った喫茶店には、「ご利用は2時間までとさせていただきます」との注意書きがありました。もともとそんなに長居する予定ではなかったのですが、あまりよい気持ちにはなれず…。また別の喫茶店には、「勉強や仕事での長時間のご利用はお控えください」とあり、まだその方が受け止めやすいなぁと感じました。「長時間」は人によって捉え方はちがうけど、それも常識の範囲で分かるから抽象的な表現でOK。お客さんの回転率を高めたいのはどこの喫茶店も同じだけど、それを強制で行うのか半強制で行うのかは大きな違い。ラーメン屋さんのように空気を感じて行動できるお客さんばかりなら、きっと本当はそんな注意書きなんて出したくないはずです。だから、抽象的な注意がちょうどよいのかもしれません。混んでいたら気をきかせて早めに出たり、空いていたらちょっと長居するぐらいの人ばかりだったら必要ないんですけどね。

 

 

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