デザインのあてな

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自然の再現や模倣の限界?

 

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 自然を模倣したデザイン。本物を再現したモノ。そういった製品や空間がありますが、あるデザイナーさんが「それは無理だ」はっきり言っていました。無理というのはできないという意味ではなく、模倣や再現ができても、本物には絶対かなわないという意味です。

 

とりわけ自然を意識したデザインは、着眼点として素晴らしいですし、美しさや感性の部分を表現したモノは、共感を得やすいと思います。でも、そのまま要素をかいつまんで表現したり、別の何かに置き換えて表現しても、やっぱり本物の方がいい!となってしまいます。そのデザイナーさんが言っていたのは、自然との関わり方を考えたデザインであるべきだということ。例を挙げるなら、自然の美しさを引き立てるデザインであったり、その環境に溶け込むデザインです。自然素材を使うとしたら、その素材を使ったら新しい!おもしろい!よりも、その素材を使うべき理由を持ち合わせていたり、その素材が魅力的に見えるデザイン。自然を模倣した美しいデザインは世の中にたくさんあって、それが素晴らしいことではあるんですが、本物より劣っているとしたら、その存在意義を問われてしまうかもしれません。

 

 

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