デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

実感を伴っていない?

 

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 デザインの仕事をしていると、相手の会社の業種特有の表現を求められたり、ターゲットの趣味嗜好を取り入れたり、流行を反映させたりします。でも、これらは実際とても難しいことで、表面的に入れたデザインは大抵結果がふるわないことを学んできました。

 

ある役者さんはボクサーの役をやるときいて、ボクシングジムに通いはじめ、トレーナーから道具の付け方からフォーム、トレーニングまで細かく学び、実際のジム生と同じようにトレーニングに励んだそうです。その役者さんが言っていたのは、「自分は情報だけじゃ上っ面の表現しかできないので、ちゃんと実感を得たい」ということ。役者さんに限らず、一流のデザイナーたちは、実感が伴うまでクライアントの要望に向き合います。決して、自身の経験と手元にある情報だけで完結させない。それは、そこでそれっぽく作れたとしても結果が出ないことを知っているからです。「流行っているらしい」と「確かに流行ってる」では、その後の進め方が全く違います。「実感が伴っているかどうか?」自分がデザインに着手する際に、必ず確認するようにしていることの1つです。

 

 

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