デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

欲しいモノが良いモノ?

 

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「この中でどれがいいと思った?」数点のデザインが並んでいる中から選んだ理由を尋ねると、結構な割合で「これは欲しいと思ったから…」と返ってきます。かく言う私も、何かを選んだときに理由を聞かれると「これは欲しい」と答えてしまいます。

 

「コンセプトが素晴らしい」「着眼点が良い」「難しい技術が使われている」「造形力がある」等々、デザインを評価するポイントはたくさんあると思いますが、それらが重要であることに変わりはない反面、結局は、それが欲しいかどうか?につきるのではないかと考えるようになりました。使いたいと思う。購入して誰かにあげたいと思う。今使っているものを処分してでも欲しいと思う。そう思えるものが良いものではないかと思います。なぜなら、欲しいと思えるものの多くは、造形やコンセプトや機能もしっかり備わっているからです。だから、最終的には欲しいかどうか。「自分では買おうと思わないけど、デザインが素晴らしいね~」なんて言われてきて、実際に普及していった商品の記憶がほとんどありません。必ずしも多くの人に欲しいと思われる必要はありませんが、誰かに欲しいと思ってもらえるようにすることが、自然と基礎や細部を磨くことに繋がっていくような気がします。

 

 

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