
自分がつくったモノを使ってほしい。みんなそう思って一生懸命デザインして、製作しています。もし選んてもらえたなら、長く愛用してほしいとも思っています。ただ、自分がつくったモノを使ってもらうということは、その人がこれまで使っていたモノの使用をやめてもらって、切り替えてもらうということでもあります。
モノにもよりますが、完全に新しいカテゴリーの商品をつくらない限りは、ほとんどの場合、その人の手元にあるモノにとって変わらなければいけません。だから、相当良いモノをつくって提案したとしても、もっと良いモノを使っている人には響かない。言い換えれば、自分の商品を使ってほしい人たちが、今どんなモノを使っているかを知る必要があるわけです。何でも新しい方が良いと考える人ばかりではなく、古くなっても使っていたいモノは誰しも1つくらいはある。もちろん、対象者の今使っているモノを知ることはできないのですが、その対象に近い人に聞いてみたり、身近な人たちを観察するだけで分かることもあります。使ってほしい人が今どんなモノを使っているか?そして、それよりも価値を見出してもらえるモノになっているか?そんな検討方法も試してみてはいかがでしょう。