デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

責任を持って商品化?

 

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 デザインしたプロダクトを商品化するかどうかをある企業の方とここ何ヶ月か検討していました。そして先日、商品化を見送るという決断に至りました。もちろん、私としてはものすごく残念で、その日は凹みましたが、その企業の方々の責任感に心を打たれました。

 

簡単に言うと、商品化することはできても、それを一定数売り続けることが難しいという判断です。私もメーカーや小売店に勤務していたのでよく分かっていますが、会社である以上、売れる見込みのないものをつくることはできません。売れなくても商品化する例はありますが、それはその商品がブランディングや他の商品の売り上げに大きく影響するときぐらい。だから、当たり前ですが感覚だけで「よし、商品化してみよう!」とはしません。正直、その企業の方はそこまで売れなくてもよいと思っていたかもしれませんが、私が売れないデザインをつくったと世間に烙印を押されたら申し訳ないと考えてくれたところもあると思っています。商品にする責任、きちんと売る責任、人を巻き込む責任…。何かを進める際に、それらがしっかり考えられているかどうか、今一度見直す必要がありそうです。

 

 

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