いい話でほっこり?

ここ数年、人にフォーカスした広告が多くなりました。映画の1シーンのようなとても温かいストーリーだったりして、観るとほっこりするんですが、そのストーリーや画は頭に残るものの、同時に「あれ何のCMだっけ?」となることもあります。
宣伝の臭いがするのを嫌がる人が多いことなどから、あえてそうしているのかもしれませんが、やっぱり広告である以上、自社のサービスや製品のアピールが何かしら入っていないといけないと私は考えています。企業イメージの向上や、株主や顧客に向けての業績好調のアピールといえばもっともらしく聞こえますが、それは目的っぽいけど目的ではない。私は若い頃から、「目的!目的!目的!」と言われ続けたこともあって、明確な目的をもっていない表現は意味がないという考えになりました。人にフォーカスしたCMを例に挙げましたが、実際その中の大半はきちんと目的を果たしています。ただ、似たような打ち出し方はしていても目的を果たしていない(目的が明確でない)ものも…。観ていて気持ちのよい広告は目指すところではありますが、それが機能していなければあまり意味がないようにも思います。