デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

無理やり短くしない?

 

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 デザインを勉強しようとデザインのコツ的な本を読んでみると、「キャッチコピーは短くした方が伝わりやすい!」などのアドバイスが載っていたりします。その本の通り、短くて強く伝わる秀逸なキャッチコピーもありますが、言葉のとおりに鵜呑みにして何でも短い方がいいと考えてしまう懸念もあります。

 

例えば、相手に対して「ほっこりした温かい気持ちで本文を読んでほしい!」のだとしたら、短いキャッチコピーだけを読んでそうなってもらうのは難しいですよね。本文を読みたくさせることはできるかもしれませんが、気持ちまで盛り上げるのは一言ではなかなか出来ません。でも、2行3行で語ったら、温かい気持ちになってもらえる可能性は少し増えます。17文字で情景や心情まで伝えることのできる俳句があるように、文字数があることでより多くの情報や強いメッセージを伝えることができます。それをさらに添削して10文字にできたとしても、それでは同じように伝わりません。極端な例ではありますが、無理やり短くして伝わる力が弱くなったりニュアンスが変わってしまうなら、短くする必要はないと私は考えています。

 

 

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