デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

読みやすくてつまらない?

 

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 一目で中身がどんな内容か分かる表紙。分かりやすく整理された目次。全体的に統一されたデザイン。いずれも必要とされることのように思えてしまいますが、これらがどんな場合でも求められているかというと、そうではありません。

 

雑誌を想像してみるとよく分かるのですが、例えば表紙なら、どんな内容かを分かりやすく記載しているというよりは、若干ゴチャゴチャとさせて「こんなにボリューム満点ですよ!」と伝えています。メインの特集などはしっかり目に入るものの、他の細かな文字までは見ません。でも、それでOK。誌面もずっと同じ雰囲気のページデザインが続くわけではなく、雑誌のコンセプトは守りながらも、様々な色のデザインになっています。いろんな人が関わっているので必然的にそうなる部分もありますが、意図的にそうしているはずです。ずっと同じ感じだったら、途中で飽きてしまうし、目次で内容が丸わかりだったら、読み進めていく中で発見する楽しみが薄れてしまいます。整理されている・分かりやすい・統一感がある。それが正しいという前提でいると、せっかく持っている魅力を半減させてしまうかもしれません。

 

 

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