知らないお店はちょっと不安?

皆さんは、ちょっと大きな買い物をするとき、どんなお店で購入していますか?すべての人に当てはまるわけではありませんが、きっとそれは自分がある程度知っているお店のはずです。1,000円ぐらいならどんなお店でも商品を気に入れば購入するかもしれませんが、1万円以上の買い物はもちろん、10万円を超えるようなら知らないお店で購入することはほとんどありません。
自分の購買行動を客観的に見てみると、どういうときにどんなお店を利用しているかよく分かるのですが、これが商品を提供する側になると途端に分からなくなります。例えば、ソファ。「ソファがほしい!」とお客さんが思った時点で自分たちの商品を知ってもらえれば、購入してもらえる可能性があると普通は考えます。でも、前述のとおり、高額になればなるほど知っているお店で安心して購入したいという心理がはたらくわけですから、それまで知らなかったお店が急に目の前に現れても、そこで買おう!とはなかなかなりません。そのためには、検討するまでにその人にとっての“知っているお店”にしておかなければいけないわけです。これは結構大事なことで、それをきちんと分かって施策をとっているお店は、厳しい状況に直面しても何とか乗り切っているように思います。