デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

触っただけで区別できる?

 

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 どうでもいい話で恐縮ですが、私は髪を洗うときに目を閉じて洗います。だから、シャンプーは視認できても、コンディショナーを手に取るときは視認ができません。でも、日本のメーカーはよく考えているもので、シャンプーとコンディショナーのポンプをプッシュする部分に異なる凹凸を付けていたり、ボトルの高さを変えていたりするので、目を閉じたままでも区別することができます。

 

20代前半に、初めて一人暮らしをした際、誰が来るわけでもないのに格好をつけたくて、シャンプーとコンディショナーを入れる統一感のあるおしゃれなボトルを買いました。背格好も同じで無機質で、極めてシンプルなボトル。でも、すぐに使うのをやめてしまいました。詰め替えが面倒などの理由ではなく、目を閉じた状態で区別ができなかったから。その頃はきっとまだ、“シンプル”の意味を理解できていなかったのだと思います。何もないことが“シンプル”ではなく、きちんと機能するものが詰まっていて無駄がないことが“シンプル”。薬局に並んでいる日本のメーカーのシャンプーボトルは、おしゃれな雑貨屋さんに置いてあるボトルよりよっぽど“シンプル”で美しかったりします。

 

 

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