
禁煙を啓発する広告。よく見かけるのは、「がんになるリスクが〇%上がる」「あなたはこれだけ周りに迷惑をかけている」といった、喫煙がいかに良くないかを伝えるものでした。きっと喫煙者はそれを聞いて、「そんなことは分かっている!」「迷惑なんか掛けていなだろう!」となるのではないでしょうか。
一方で、最近見かけたある禁煙啓発のポスターには、「禁煙するとこんなに良い点があるんです!」といったメッセージが入っていました。好きな人と一緒に居られる時間が長くなる、ご飯が美味しくなる、お金が貯まる、などなど。そうしたらどんな良いことがあるかを伝えていました。こういう表現の方がよっぽど効果があるなぁ♪と感心してしまいました。不安や危険性を煽うより、よっぽど「禁煙しようかな…」と思える広告だと思います。わるいところを指摘するのは簡単ですし、表現も強いので、対象に響きそうな感じがします。しかし、行動を起こさせるかどうかと言うと、実際のところ届きはするものの動かない。人を動かすには、そうしたいと思わせる伝え方が必要があると私は考えています。「一緒に居られる時間が長くなる」は、とても好感が持てました。